今回は当院で「ボキボキ鳴らす施術を行わない理由」を説明させていただきます!
指などを強く曲げた時にポキポキと音がなりますよね。その時、関節の中でこんな現象が起こっています。
関節内のキャビテーション
関節に物理的な力が加わったとき、(ポキッと鳴らした時)内部では滑液の流れの中で真空に近い部位が出来る。そして小さな気泡が多数生じ、それらがはじけて大きな音が出ます。
その際、強い衝撃波が生じ、これによって関節内部を傷つけ、損傷している可能性があり、これをエロージョン(壊食)(Erosion)といいます。
特に首の場合は、脊髄があるため、エロージョンによって、手足の麻痺から最悪の場合、生命に関わるおそれもあり、具体的には首の関節を頻繁に鳴らすと、椎骨の先端部分などが傷つけられてしまうことがあります。
すると、それを修復しようと、骨が増殖し、骨棘(骨の突起)が発生しそれが神経を圧迫し、頚椎症性脊髄症などを発症しまう場合もあり得ます。その他、頭痛、肩こり、耳鳴り、手足のしびれなどの症状に悩まされる可能性もあります。また、繰り返している内に、損傷を受けた軟骨を修復するために関節が肥大してくる。このため関節が太くなってきます。
都市伝説的に指をポキポキ鳴らしていると太くなるとよく言われていますがその原因がこのキャビテーション・エロージョンです。
さらに、長年にわたって無理に関節を曲げると靭帯やインナーマッスルが緩んでしまい、関節が不安定になり関係している筋肉にも負担をかけ、ケガの原因ともなり、余計に疲れを感じてしまうようになる危険性もあります。
以上の理由から10年後20年後の身体、健康状態を考慮した安全な施術を心掛けている当院ではボキボキ鳴らす施術を行っておりません。
尚、ご自身で関節をポキポキ鳴らす癖のある方もこういった危険性がありますのでくれぐれもお気をつけください。
よろしくお願いします。
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